介護施設の見学
「もしもの時のために、介護施設を見ておいた方がいいですよ」
遠距離介護をしている時期、ケアマネージャーからのアドバイス。
そこで、数か所の介護施設を見学しました。
母の状態が心配
遠距離介護をしている時、母の状態はあまり良くありませんでした。
月に1回は気管支喘息の発作を起こしていたのです。
日常的に食欲がなさそうな様子でした。
2週間に1回の遠距離介護と、週2回のヘルパーさんの訪問介護。
これだけでは、やや不十分な感じがありました。
状態に応じた適期の通院、服薬の徹底、栄養バランス等々。
このときはまだ、母は認知症だと診断されていませんでした。
かかりつけ医からは、認知症に関する話はなかったのです。
その代わり、かかりつけ医の看護師さんからは度々の苦言。
「いつまで(親を)放っておくのですか」
「いつ(自宅に)連れて行くのですか」
親身になってくれるのはありがたいのですが・・・。
気持ちの上で追い込まれてきたように感じていました。
このようなときに、ケアマネージャーからの助言と励ましの言葉。
その一つが、「介護施設を見ておいた方がいいですよ」。
遠距離介護の合間を縫って、施設を見学しました。
自宅周辺か、実家周辺か
母が施設入所、父が在宅介護になることを想定しました。
私の定年退職まで、残すところ1年余り。
この時、早期退職はしないことに決めていました。
また、退職後、実家で息子介護になることもほぼ固まっていました。
したがって、施設入所する時期が、退職前か後かで、対応が違ってきます。
仮に、退職前に母が施設入所になれば、私の自宅が介護の場。
母は私の自宅周辺の施設に入所、父は私の自宅で在宅介護。
仮に、退職後に母が施設入所になれば、実家が介護の場。
母は実家周辺の施設に入所、父は実家で私による在宅介護。
先ずは、退職前に母が施設入所になった時の備えが必要でした。
そこで、妻と一緒に自宅周辺の介護施設を見学しました。
自宅周辺の特別養護老人ホームを見学
経済的な観点から、先ずは「特養」が第一候補です。
自宅の周辺にある3か所の特養を見学しました。
事前に電話で予約して、指定された時間に出向きました。
どこも、所在がちょっとわかりにくい所。
車にはナビがないので、地図を見ながら迷いました。
働いているスタッフの方はどこも親切に対応してくれました。
しかし、同じ特養でも、施設によって異なる様子だったのにはビックリ。
まず、玄関を入ったときの印象が、施設によってまったく異なりました。
明るい感じの施設と、なにか寂しい感じの施設。
そして臭い、その施設特有の臭いが感じられました。
入所者の表情も施設によって異なっていました。
雰囲気が明るく、入所者さんの笑顔が見られる施設。
一方で、多くの高齢者が、無言のままじっと座っている施設。
見学した時間帯が異なるので単純な比較はできませんが。
妻と一緒に見学しながら、いろいろ考えてしまいました。
親のための施設見学でしたが、我々夫婦の将来を考えさせられる見学でした。
自分がここに入所したいか、否か。
我々夫婦は、子供の世話には極力なりたくありません。
自分たちで何とかしたいと思っています。
自分が入所するかもしれないと思うと、見方も真剣になりました。
3か所の内、入所してもいいと思った特養が1か所ありました。
実家周辺の特別養護老人ホームの見学
遠距離介護で実家に来た時、両親には買い物に行くと言って近くの特養を見学。
我々夫婦の見学はここで4か所目です。
自宅周辺の特養と比較して、いい施設だと思いました。
明るく、活気がある施設。
ここにお世話になれば、ここのケアマネージャーに変更です。
「入所の予約をしておきましょうか」と言われましたが、保留して帰宅。
その後、入居基準となる要介護度が3以上に変更になってしまいました。
現在、母は要介護1です。
テレビからの情報
2018年6月27日のNHKテレビ番組「あさイチ」の特集。
「どうする? 離れて暮らす親の介護」
いろいろと参考になる情報がありました。
施設を見学するときのポイントが4つ挙げられていました。
1 「直ぐに入居できますよ」という施設には気を付けた方がいい
2 いろいろな経費があるので、月の総額を確認する
3 看取りに対してどう考えているのか確認する
4 スタッフの労力が最も集中するランチタイムに見学する
現在、特養の7割が看取りを行っているのだそうです。
今回の我等夫婦の見学では、この点を聞き忘れました。
重要なポイントだと思います。
当然、看取りを希望します。
ランチタイムの見学を施設側が認めてくれるか疑問です。
施設見学は予約制なので、ランチタイムの時間は外されるのではないでしょうか。
今度、見学する施設でお願いしてみます。
番組の中で、このような情報がありました。
「ケアマネが親にピッタリあった施設を探してくれる」
ところが、私がお世話になっているケアマネからは、はっきり言われました。
「施設の情報はケアマネージャーから伝えられません」
ケアマネの業務として施設の情報提供は位置づけられていないようです。
施設間の比較はケアマネにとって差しさわりがあるのでしょうか。
「この施設を見学してはどうでしょうか」くらいは言ってほしいです。
ケアマネの事業所やケアマネ個人で、対応に差があるのでしょう。
おわりに
定年退職する時まで、両親が施設入所を要する状態になりませんでした。
これにはホッとしました。
さて、在宅による息子介護を始めて1年。
今後の両親の状態によっては、デイサービスなどの利用を考えねばなりません。
当面は「小規模多機能型居宅介護」の利用を考えています。
(2018年6月30日)
