母が紙パンツを使い始めました
以前、親戚から、余った紙パンツをもらいました。
これを見て「捨てて頂戴」と言った母。
ところが、ある事を契機に、母が紙パンツを使い始めました。
紙パンツを使うようになった経緯
遠距離介護の時から、母は自分のパンツを予洗いしていました。
なんと、洗面所のシンクで。
これを見てビックリ、ちょっと困りました。
そこで、予洗いに浴室の洗面器を使ってもらっていました。
当然、我々夫婦が専用で使う洗面器が別にあります。
当時から今でも、洗濯は母が自信をもって行える数少ない作業。
母の洗濯は、大事な日課になっています。
もちろん、私は自分の物は自分で洗濯します。
今年の春頃から、母は頻繁に自分のパンツを洗濯するようになりました。
汚れているらしいのですが、さすがにちょっと未確認。
妻と話し合って、紙パンツの利用を考えました。
以前、紙パンツを見て捨てろと言った母。
かなりハードルは高そう。
安易に話して拒否されると、多分ずっと後まで使わないでしょう。
作戦が重要です。
あらかじめ数個入りの紙パンツを買っておきました。
「一人で歩ける方」の「男女兼用」のSサイズ。
母に言い出す機会を見計らっていました。
以前、民放で放映されていた紙パンツのCM。
穏やかで良い雰囲気のCMでした。
これを見せて、「皆が使っているよ」と勧めようと考えました。
しかし、両親は基本的にNHKしか見ません。
民放では、「水戸黄門」くらい。
そんな折、新聞の折り込み広告に、紙パンツの特売が掲載されました。
やった。
「紙パンツが特価だ、皆が使っているそうだよ」
「この製品はとても人気があるんだって、お母さんもどう」
「使い捨てだから、洗濯する必要が無いよ」
母はその気になりました。
「以前、試供品としてもらった紙パンツがあるから使ってみて」
早々に着替えさせました。
悪くない感じのようでした。
紙パンツの使い心地
以前、親戚からもらった紙パンツはLサイズでした。
捨てないで、押入れの奥に置きっぱなし。
そこで試しに、私もこの紙パンツを使ってみました。
ちょっとゴワゴワしますが、悪くない肌触りです。
これで尿を漏らしたらどうなるのか。
浴室で紙パンツをはいたまま放尿してみました。
スッと尿が吸収されて、気持ち悪くなりません。
これは使えると実感しました。
男用の紙パンツ
父は一日に何度もトレイに行きます。
夜も2時間置き位です。
なぜかトイレットペーパーをパンツの中に敷いています。
大便がパンツに付かないように予防しているらしいのです。
当然、父も紙パンツが適している段階です。
ところが、男女共用の紙パンツは前が開きません。
そのため、これを使うと必然的に小用は座って足すことになります。
父は、まだ小用を立って足すことができるので、困ります。
結局、父は紙パンツを使っていません。
その代わり、防水シートをベッドに敷いています。
母には、用心のために必要だと説明しました。
母は、何のためらいもなく、同意。
もちろん、父は敷いたことを知りません。
用心のためなら、まだ、これでなんとかなりそうです。
母が紙パンツの使用を拒否
ある日突然、紙パンツではなく、布のパンツにしたと言いました。
今日はかかりつけ医の定期診断の日。
他人に紙パンツを使っていることが知られたくないようです。
「大丈夫、皆が使っているんだから、決して恥ずかしくない」
今回は布パンツで通院しましたが、次回からは紙パンツです。
また、ある日のこと、紙パンツは嫌だと母が言い始めました。
よく聞いてみると、なんかゴワゴワして、腰回りが痛いといいます。
なんと紙パンツの上にオーバーパンツをはいていました。
これが、紙パンツの上から締め付けていたのです。
紙パンツを使い始めた当初、オーバーパンツを使っていませんでした。
偶然、引き出しの中から見つけて、着用し始めたようです。
早々に脱がせました。
「これなら快適だ」と母。
終わりに
母が紙パンツを使い始めて4か月。
「紙パンツでよかった」という場面は、まだありません。
ただし、母が私に教えてくれるかどうか。
そっとレジ袋に入れて、可燃物ゴミ袋に廃棄するでしょう。
(2018年7月31日)
