在宅介護での食事
今のところ、両親の日常生活動作に問題はありません。
したがって、サポートの中心は「食」。
父の歯は、上が3本、下が6本、いずれも前歯のみ。
母は総入れ歯。
硬くない物を、栄養に偏りなく用意するよう気を付けています。
「完璧を目指さず、最低限のクリアを目指して」
1年間、息子が取り組んだ食事の状況です。
自宅で料理の練習
在宅介護を始める数年前から、息子介護を覚悟していました。
そこでまず、料理に慣れるために、自宅で特訓。
まずは、朝食。
毎朝、私が家族の分を作りました。
目玉焼き、卵焼き、ウインナー、この3種類の繰返し。
ときには、厚切りベーコンなども。
これにブロッコリー、レタス、トマトなどの野菜を付け合わせ。
主食は食パン。私だけ御飯。
家族はこの朝食を毎朝、食べました。
よくも文句を言わずに・・・、言っていたのかな?
土曜日と日曜日、朝食・昼食・夕食の3食。
私が自宅にいるときは全て作りました。
朝食は平日と同じ。
昼食は、ラーメン、ウドン、ソバ、ヤキソバ、ビーフンなど。
夕食は、カレーライス、焼き魚、焼肉、すき焼き、鍋料理など。
これも、家族は文句を言わずに食べていました。
美味しかったのでしょう、多分。
技術的なことは妻から習い、繰返して慣れました。
なんか偉そうな妻の態度・・・。
多少、頭にきたことも・・・。
これで身に着けた最大のことは、次の1点です。
365日、欠かさず継続すること。
総菜を買って手抜きをしてもいい。
とにかく継続してやり抜く意志が大事だと感じました。
そして、いよいよ在宅介護の本番へ。
在宅介護の朝食
朝食のメニューは、遠距離介護の時からずっと同じです。
パン、ダイコンおろし、シラス干し、味噌汁、ヨーグルト、バナナ。
毎朝、同じで食事で飽きないようです。
両親が慣れ親しんだ習慣なので、強いて変えません。
私が起床する前に、母が大部分を用意します。
定着したメニューなので、慣れた作業。
パンは、安価なロールパンなどを中心に、変化をもたせています。
1個あたり10秒くらいの電子レンジか、2分くらいのトースター。
ダイコンは、私が小さく切って冷蔵保存しておきます。
おろすのは父の担当。
シラス干しは、私が小分けにして冷凍保存しておきます。
母は、この冷凍シラスを、10秒くらいの電子レンジ。
味噌汁は、生みそタイプのインスタントを使っています。
これにフリーズドライの具や凍り豆腐(細ぎり)などを添加。
減塩のために、一人前を2等分。これらは母の担当。
お湯を注ぐのは父。
これに、私が1品料理を追加します。
卵焼き、目玉焼き、冷凍食品のフライなどから1種類。
これに、オクラ、レタス、ブロッコリーなどを付け合わせ。
野菜にはツナ缶などを混ぜています。
母は、「自分で用意している」と思っている様子。
それでいいのです。
在宅介護の昼食
昼食は私がすべて用意しています。
かけソバ、ウドン、ラーメンなどが両親のお気に入りです。
ウドンは、冷や麦をウドンの代わりに利用。
両親は血圧が高めなので、つゆの素を通常の倍希釈。
これにキノコ、ニンジン、ダイコンなどを入れて煮込みます。
他に、冷凍保存した薄切りバラ肉、刻み油揚げなども。
ラーメンはインスタントを利用。
やはり、スープは倍希釈。
カレーライス、親子丼、牛丼、中華丼なども作ります。
いずれもレトルトパウチを利用。
これに、タマネギ、ピーマン、ニンジン、肉を加えて温めます。
タマネギは、乱切りにして1個当たり2分の電子レンジ。
乱切りにしたピーマンも一緒に加熱。
ニンジンは、あらかじめ丸ごと煮たものを冷蔵保存。
必要な分だけ切って利用します。
肉は、冷凍保存したひき肉を、1回分ごとに割ったもの。
冷凍する前に、塊を平らにして溝を付けておくと簡単に割れます。
または、1回分ごとに冷凍保存した薄切りバラ肉も使います。
これを電子レンジ、あるいはボイルして食べられるまで加熱。
ご飯も容器に小分けして冷凍保存しておきます。
サバの水煮と味噌煮の缶詰もよく使います。
両親、私とも大好物。
スーパーマーケットの総菜も積極的に使います。
おから、中華サラダ、酢の物、ヒジキの煮物など。
それに、リンゴ、ミカン、パイナップル、イチゴなどを添えます。
両親の食べる量はごくわずかです。
一袋のレトルトパウチで、両親と私の3人分。
麺は120gで3人分。
自然と、私の食べる量も少なめになってきました。
在宅介護の夕食
夕食は、生協から宅配される弁当1個。
これを父と母が、半分ずつ食べます。
弁当を二等分にするのは母の担当。
(御飯だけは、私が1/2、両親が1/4ずつ)
この作業は、母にとってかなり難しくなってきました。
隣でアドバイスしないと、延々と作業が続きます。
母は箸、スプーン、トングを使っています。
私は手を出さずに、見守って、適宜アドバイスするだけ。
弁当の帯に、中身の詳しいリストが印刷されています。
おかずは何か、美味しいかなどは、会話のネタに利用。
私は、自分の食べたいものを作ったり、買ってきたり。
土曜日と日曜日、生協からの弁当はお休み。
この時は、私が夕食も用意します。
昼食とは違い、焼き魚、すき焼き、湯豆腐などが中心。
このとき、父はコップ半分の日本酒。父の数少ない楽しみ。
私はビール。
母の料理
時々、材料を買ってきて、母に料理を頼みます。
父が家庭菜園で作ったホウレンソウ、コマツナも使います。
母は喜んで料理します。
作ってもらうものは簡単なものです。
キュウリの浅漬け、
黒豆やウズラ豆の煮豆、
ホウレンソウのおひたし、
ダイコン干し・竹輪・ニンジンなどの煮物など。
時々の料理に、母は満足しているようです。
火を使う場合、私は遠くから様子見。
こういう機会を増やしたいと思っています。
でも、どうも気が回らなくて・・・。
時々、親戚が、おから、煮豆などを持ってきてくれます。
感謝の気持ちでいっぱい。
食後の洗い物
食器は、全て私が洗います。
両親は洗剤を使わない主義なので、任せられません。
ガンコで困ったものです。
乾いた食器の後片付けは、母の担当です。
食器を食器棚に戻すことは、母とって良い刺激。
だいぶ悩んで食器棚に戻しています。
おわりに
これで、ほぼ1年間、なんとかやってきました。
特に栄養バランスを計算したわけではありません。
ある意味、自分の食べたいものを用意しているとも言えます。
両親の状態に大きな変化がなければ、2年目も継続です。
妻が実家に居るときは、もちろん妻が料理します。
夕食の準備のとき、私はビール片手にお手伝い。
ほっとする一時です。
妻が自宅に帰った後、作り置きの料理を昼に食べます。
3日くらいは、これで済ませます。
ちょっぴり寂しい気持ちで食べます。
(2018年3月17日)
