息子介護のメリット

世間では、息子介護が問題視されているように感じています。
例えば、息子介護では親を虐待する割合が高いとか。
実際に在宅介護を始めて、息子として感情的になったこともありました。
その反面、息子介護のメリットも感じています。

息子だから言い易いこと、やり易いこと

両親ともに要介護1。
この段階であれば、これまでの生活の継続が大事だと思います。
なるべく手を出さず、親の自主性を大事にして。
「自分のことは自分でやってください」
例えば、入浴前後の着替えで、私はあまり手を出しません。
時間がかかっても、待っています。

息子はこれがやり易い立場です。
一方、嫁がこれを行うことは難しいでしょう。
「手伝ってくれたっていいじゃないか」と言われるかもしれません。
近所の人に言いふらされることも想像できます。
「うちの嫁はまったく気が利かない」

一方で、親に対して言わなければならないこともあります。
「自分の食器は自分で片付けて」
これを、私の妻が言ったとしたらどうでしょうか。
言う方も言われる方も大きなストレスでしょう。
これらは、息子介護のメリットだと思います。

在宅介護を始めて、私が父に言った事。
「痰は台所に吐かないで、洗面所で処分してください」
「使った爪楊枝を取っておかないで、捨ててください」
「ティッシュペーパーを使ったら、一回一回、捨ててください」

母に言った事。
「洗面所で汚れた下着を予洗いしないでください」
「自分が使った食器は、自分で片付けてください」
「昼に食べるから、ホウレンソウを茹でておいてください」
「キュウリを買ってきたから、浅漬けにしてください」
「台所のタオルを2本かけて、別々に使いましょう」
「ずっと使っているこのタオル、汚いから捨てましょう」

息子はあまりストレスなく言えました。
言われた両親もあまりストレスを感じなかったのではないでしょうか。

写真の整理

家には大量の写真がありました。
祖父母の写真、両親の写真。
その中には、私が写っている写真もありました。
ネガごとにまとまって、大きな箱の中に入っていました。

写真屋から無料でもらったアルバムも多数。
この中に一応は整理されて挿してありました。
しかし、40冊近くもあり、それぞれの関連性が不明。

私一人で、分かる範囲で整理しました。
撮っている場所、人、日付、それと私の記憶等から推定。

わからない写真は、両、特に母に聞きました。
父は、視力が弱っているため、当てにできません。
「一緒に写っているこの人は誰」
「これは何所で撮ったの」
「これはいつの時の写真」

これで、祖父、祖母、父、母など、種類別にグループ化。
それぞれのグルーブごとに、年代順に並べました。

この作業に、台紙に貼り付けるタイプのアルバムは役に立ちませんでした。
ページの差し替えができないからです。

便利だったのは、A4サイズ30穴バインダーとクリアーポケット。
A4のコピー用紙に、両面テープで写真を貼り付けました。
しっかり付けると、写真が用紙から取れなくなってしまいます。
両面テープを極細に切って使いました。
これをクリアーポケットに入れて、バインダーで収納。
ページの差し替えは自由自在です。
普通の写真だと、片面に4枚、両面に8枚。
大きい写真だと、片面に1枚、両面に2枚。
大きさがまちまちでも問題になりません。
このような製品があれば、売れるんじゃないかなあ。

今になって少し後悔しています。
もう少し時間をかけて、母と一緒に整理すれではよかったのです。
でも、それではまったく作業が進まなかったでしょう。
母の記憶は相当に曖昧になっていたからです。

できあがったバインダーは10冊。
母は、時たま、このバインダーを取り出して見ています。
父は、視力が弱いので、見られません。残念です。
もっと早くに整理しておくべきでした。

この作業は、私の妻にはできなかったでしょう。
これは息子が在宅介護で、時間を掛けた成果です。

おわりに

在宅介護を始めてほぼ1年。
息子介護のメリットを生かしていきたいと思います。
(2018年4月2日)